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【出店レポ】べんがら村雑貨マルシェの1日をふりかえって

2025年6月8日、福岡県の「べんがら村」で開催された雑貨マルシェに出店しました。久留米絣のアクセサリーを中心に、たくさんのお客様との出会いがあり、学びと発見に満ちた一日。今回は、その様子を振り返りながら、出店準備や売れ筋アイテム、お客様の反応、今後の課題まで詳しくご紹介します。ハンドメイド作家さんや出店を検討中の方にも役立つリアルなレポートです!

【目次】
1.マルシェ出店の準備と工夫
 ・1-1 ディスプレイのポイントと色使いのこだわり
 ・1-2 価格表示・タグの見直しと新しい気づき
2.お客様とのやりとりから学んだこと
 ・2-1 絣トークが盛り上がった!世代を越えた交流
 ・2-2 声掛けが苦手でもできた小さな一歩
3.人気だった商品・反応がよかったもの
 ・3-1 やっぱり目を引く?風鈴ピアスの魅力
 ・3-2 色で選ばれる!印象に残ったカラー展開
4.出店を通して見えた課題と改善点
 ・4-1 商品が多すぎ?選びやすさの工夫を考える
 ・4-2 耳の形に合わない問題への今後の対応策
5.次回出店に向けての展望
 ・5-1 次はもっと話しかけたい!自分なりの工夫
 ・5-2 オンラインでも伝えたい絣の魅力

【1.マルシェ出店の準備と工夫】

■1-1 ディスプレイのポイントと色使いのこだわり
出店準備の中で最も時間をかけたのが、ディスプレイの配置と配色バランスでした。久留米絣の魅力が伝わるように、光の入り方や背景素材まで意識。自然光が当たる場所にキラキラ素材のアクセサリーを配置し、藍色や深緑のアクセサリーが映えるようにしました。お客様が商品に目を留めてくださった瞬間、「わあ、素敵」と声をもらえると、準備の苦労が報われました。色の力を借りて伝統を引き立てることは、今後も大切にしたいポイントです。

■1-2 価格表示・タグの見直しと新しい気づき
今回、いくつかの商品に価格表示がついていなかったことで、お客様が手に取っても購入までつながらないという反省点がありました。「これ、おいくらですか?」と聞かれることもしばしば。その場で手書きのタグを追加したことで、商品が売れやすくなるという変化も。あらかじめすべての商品にわかりやすいタグをつけておくことの大切さを痛感しました。価格だけでなく、素材名やピアス・イヤリングの種別も明記することで、安心感をもって見てもらえることも分かりました。値段の種類が多いからこそ一つ一つ分かりやすくする努力は大事だなと思いました。

【2.お客様とのやりとりから学んだこと】

■2-1 絣トークが盛り上がった!世代を越えた交流
「これ、絣なんやね〜」「懐かしいわぁ」と話しかけてくださった年配のお客様との時間が、とても印象的でした。おばあちゃんの着物の話、昔の織機の話…。まるでタイムスリップしたかのような会話が広がりました。一方で若い方からは「これ、久留米絣なんですか?え〜かわいい〜」とのお声も。久留米絣が世代を越えて親しまれていること、そして新たな形で届ける価値を改めて感じることができました。会話が生まれる商品作りをこれからも意識していきたいです。

■2-2 声掛けが苦手でもできた小さな一歩
接客での一番の課題は、やはり「自分から声をかけること」でした。特に、見ているだけのお客様に話しかけるタイミングが難しく、最初は遠慮がちに。しかし、「こんにちは〜」と笑顔でご挨拶するだけでも、雰囲気が和らぐのを実感。何気ない一言から会話が始まり、購入までつながったこともありました。無理に話しかけなくても、心をこめた挨拶と表情が一番の接客になるのかもしれません。人見知りで話すことが苦手ですが、今日はこの言葉を話しかけてみようとか、あのことを伝えるのもいいかも、と回を重ねるごとに、少しずつ自信がついてきました。

【3.人気だった商品・反応がよかったもの】

■3-1 やっぱり目を引く?風鈴ピアスの魅力
今回一番注目されたアイテムは「風鈴ピアス」でした。光が当たるたびに揺れるガラスのようなパーツと、絣の風合いの対比が印象的だったようです。「夏っぽくてかわいい!」と多くの方に手に取っていただきました。思わず音が聞こえそうなデザインは、視覚だけでなく“想像力”にも訴える力があるのかもしれません。マルシェという空間で“季節感”を取り入れたアイテムが際立った好例となりました。

■3-2 色で選ばれる!印象に残ったカラー展開
今回、藍色といった落ち着いた色が特に人気でした。中でも「普段使いしやすいから」「和装にも洋服にも合いそう」といったお声が多く、改めて色のもつ力を実感。同じデザインでも、色違いで印象が変わるため、お客様も「どれにしようか迷う〜!」と楽しまれていました。迷う時間もまた楽しさのひとつ。これからは「色の組み合わせ」ももっと工夫して、より選ぶ楽しさを感じていただけるようにしたいです。

【4.出店を通して見えた課題と改善点】

■4-1 商品が多すぎ?選びやすさの工夫を考える
今回は種類豊富な商品を並べすぎてしまい、「どれも素敵だけど選べない…」という声もありました。もちろん多くの選択肢があるのは魅力ですが、迷わせすぎてしまうのは逆効果になることも。次回は「おすすめコーナー」や「人気アイテムベスト3」など、目印となる展示方法を取り入れてみようと考えています。数ではなく“伝えたいテーマ”で絞り込むことで、お客様にも分かりやすい売り場を目指します。

■4-2 耳の形に合わない問題への今後の対応策
「かわいいけど、ちょっと耳にフィットしないかも」という声も。耳たぶの厚みやピアスホールの位置は人それぞれなので、今後はクリップタイプやネジバネタイプのバリエーションを増やしたいと感じました。また、装着感の違いをあらかじめ伝えられるよう、サンプル展示も検討中です。見た目だけでなく“つけ心地”の部分まで配慮することで、より満足度の高い体験を提供していきたいと思います。

【5.次回出店に向けての展望】

■5-1 次はもっと話しかけたい!自分なりの工夫
今回の経験を経て、「もっとお客様と会話がしたい」と思えるようになりました。たとえば「どれがお好きですか?」「今日は何を探してますか?」など、自然な一言を用意しておくと安心。事前に“自分なりの接客フレーズ”を準備しておくことで、緊張せずに話しかけられそうです。また、試着のご案内や鏡を手渡すタイミングも大切。接客もまた“作品の一部”と考えて、温かい時間を届けていきたいです。

■5-2 オンラインでも伝えたい絣の魅力
遠方のお客様や、マルシェに来られなかった方にも、久留米絣の魅力を届けたい。そのために、次回はオンライン販売ページの整備にも力を入れる予定です。装着イメージの写真や、動画による紹介も取り入れ、手に取れなくても“伝わる工夫”をしていきます。リアルとオンライン、両方の場を通して、もっと多くの人に「ちいさな伝統のぬくもり」を感じていただけるように努めていきたいです。

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